2014/2/23 アイドル教室・愛沢りこ卒業公演の朝までの道のり

この日まで、特に悲しい想いは無かった。

時折思い出して寂しくなったが、そんな気持ちもすぐに消えていた。


ー卒業3日前ー

ようやく横断幕作成に取りかかる。だいたいのイメージは固まっていた。みんなからと事前に話していたあさきちからの意見で、メンバーに囲まれたりこぴを描くことになった。

元々、卒業式で横断幕は描かないって言ってた。その前提でりこぴ推しの方から依頼があった。断る理由が無かった。僕も作りたかったから。ただ、今後は卒業式を迎えるメンバーがいて、作りたいと言われたらもう断れないね。それでも、作ってあげたいと思った。そして、こういう機会が与えてもらえることは、本当に幸せだと思う。


ー卒業2日前ー

だいたいの下書きが出来たがまだまだ足りない。
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文字は丸く書こうかな?メンバーは顔だけ?いろいろ考え出すと悩むから、タバコの本数も増えた。

この日、サプライズな方が応援に駆けつけてくれた。アイドル教室のデビューからずっと一緒に応援してきた仲間。色々思い出す。この仲間に入ったのは、りこぴの生誕横断幕作成がきっかけだった。そう思うと気合いが入る。昔の事を思い出したら、色々アイデアが浮かんだ。


ー卒業前日ー

10時にはイカ邸入り出来たが、食事やら何やらしていたらもう2時だった。酒も適度に入っていい感じ。気合いを入れる。鉛筆描き完成。
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文字は出来るだけ大きくした。顔だけだったメンバーの配置を変えるため、多くの描き直しをしてこんな感じに。あさきちの似顔絵は特に気合いを入れた。誰一人手は抜いてないが、特に頑張った。

この日、初イカ邸のさくちゃんはずっと手伝ってくれた。お酒を飲みながら昔話をしながら、そういう時間がなんだか嬉しい。年齢も地域も違う人と一緒に横断幕を作っている。その繋がりは「アイドル教室」。出会うはずが無かった二人がこうしていることが不思議で面白い。

主線を入れる。
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我ながら感動した。各メンバーの僕の中で印象的なポーズをさせた。りこぴが見た時、一人一人の想い出がすぐに蘇るようにね。

着色は背景から。次に肌の色を塗る。
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この時、すでに4時半。体力の限界で休ませて貰う。

この間にイカ邸メンバーが手伝ってくれた。こうきちくん、たるるさん、パパ、こーちゃん、もりくん、さくちゃん、マイクさん。他にいたらごめん。僕が休んでいる時はずっとみんなで手伝ってくれていた。任せて大丈夫か少し心配したが、みんなすでに横断幕作成経験者。仕上げに時間がかかるので後はお任せしました。

気がつくと6時。髪の毛と細かい部分を残しみんなで丁寧に着色してくれていた。
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文字の色は昨年の生誕横断幕の時の為に購入した蛍光ピンク。使い所が無くて困っていたが、この日の為に用意したようなものだ。

あとは髪の毛と服の色を入れて、輪郭線の上書きを行って完成。
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ではない!!!

この横断幕の完成はアイドル教室メンバーのサインを入れて完成となる。

この日の為に必死で考えた。りこぴにとって大切なものを詰め込もうと。

りこぴにとって大切なものはアイドル教室そのものしかない。

と、考えたが、浮かばない。そして、2日前の深夜にふと思う。

「メンバーのサインを入れてもらえないか?」

さちこ卒業はメンバーのメッセージカードを入れたが、今回は本人のサインを入れて完成というアイデアが舞い降りた。そして、りこぴはそれを見て思うだろう。

「これがアイドル教室メンバー9人での最後のサインだ。」

と。我ながらそのアイデアにシビれた。前日のイベントでマイクさんに交渉してもらって無事に了解を得た。あとは、当日を待つだけである。

と、完成は9時を超えており、眠さは限界に。そこで少し寝ることに。


ー当日・朝ー

ぼんやりとした世界。夢の中だ。あご邸で寝ている僕に語りかける懐かしい顔。

「かずにぃ、お疲れ。」

「おお、ありがとう。元気か?」

「へへ、今日は頑張ってね。」

「あぁ、頑張るよ。さばんの分もな。」

「頼んだよ。」




夢から覚めたら、そこにはさばんはもちろんいない。でも、なんか今日はいつもより側にいるような、そんな気持ちだった。さばんの分まで声を出そう。そして、これまでで最高の卒業式にしよう。いっぱい泣いて、いっぱい笑って送り出そう。りこぴが卒業しても心の底から楽しかったと言えるように。

きっと忘れられない一日になると思いつつ、僕らは寿司処・五一に向かうのだった。

【続く】